収容

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収容

扉の向こうを歩く友人の姿を見つけ それは幻覚なんだという声を聞く 幻覚は見てないし そもそも聞こえる声が幻聴なんだと 俺が判断したところで 友人に腰縄がついて 両手首にバンドがついているのに気付く 薄暗い空気を吸い込んで 警官の制服を着た警官が目に入った そしてこれは幻覚ではないとの声を聞く 俺は薬物でトリップできない体質なんだ 小さくはっきり声に出すけれど それはどこにも届かず 扉の向こうの友人の 「お前もか、ウケるぅ」の言葉に刺さる あんな奴と友人だった事に泣いた そして友人の顔は相変わらず大きかった
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