議題 ストレスと発散方法

1/1
前へ
/9ページ
次へ

議題 ストレスと発散方法

晃「お、今日もまた凪だけか」 凪「おはよ」 晃「おう」 凪「問題です。僕はいつからここにいたでしょうか?」 晃「いきなりだな・・・十分前か?」 凪「ブブー。正解は一時間前でした」 晃「はやっ!なんでまたそんなに早く・・・」 凪「第二問。それはなぜでしょうか?」 晃「ああ?そうだな・・・早く起きて暇だからか?」 凪「おおー、半分当たり。正解は待ち合わせの時間を間違えたからでした」 晃「・・・それって半分当たりでいいのか?」 凪「早起きは当たってた」 晃「そ、そっか。次は時間、覚えとこうな」 凪「第三問」 晃「いやもういいって!」 瞳「あんたら何してんのよ・・・」 純「おはよー」 凪「おはよ。晃で遊んでた」 晃「ひでえ!」 純「みんな元気だね」 瞳「ええ、そうね」 凪「晃のツッコミ、楽しい。むふー」 晃「・・・ソウデスカ」 悟「お、皆そろってるな」 瞳「あなた、最近来るの遅いんじゃない?」 純「さとる兄さん、おはよう」 悟「おはよう。遅くなってすまんな」 凪「それじゃ議題の発表だね」 晃「ソウデスネ」 悟「??晃はどうしたんだ?」 瞳「ああ、アレは少しほっときましょ」 悟「まあいい。今回は『ストレスと発散方法』だ」 純「ん?よくわかんない。今日のはむずかしいね」 瞳「えっとね、自分がされて嫌なことと、モヤモヤしたらどうするかってことよ」 晃「俺は今まさにストレス溜まってるんだが」 凪「大変だね」 晃「ダレノセイカナ~」 純「いやなことかぁ。あんまりないかなぁ」 瞳「うんうん。それが一番よ」 悟「では瞳からにしようか」 瞳「そうねえ。おおまかに言えば人間関係よね」 凪「大人は付き合いが大変?」 瞳「そうそう。上司は理不尽だし、新人は陰口多いし、街中の笑い声は癪にさわるし、コンビニの店員は不愛想だし、湿気で髪はまとまんないし、電車に傘を忘れるし、自転車には轢かれそうになるし、好きなお菓子は値上げしてるし・・・」 悟「ストップだ瞳!」 晃「お前、何があったんだ?」 凪「・・・・・・」 純「・・・・・・」 瞳「・・・えへ」 悟「途中から人間関係以外もあったが、小さいストレスが積もり積もったんだな」 晃「まったく。二人があっけにとられてんじゃねえか」 瞳「うぅ。ごめんね」 純「ううん。大変なんだね」 凪「大変」 悟「うむ。落ち着いたところで、そのストレスの発散方法はあるのか?」 晃「発散できてねえと思うが」 瞳「うるさいわね。今度しようと思ってたのよ」 晃「で?何するんだ?」 瞳「私は泣くことね」 悟「ほう」 純「ないちゃうの?」 瞳「そうなの。涙を流すとスッキリするのよね」 晃「そういうもんか?」 悟「ああ。そういう人は結構いるらしいぞ」 凪「どうやって泣くの?」 瞳「私はね、これを観ると泣いちゃうってアニメがいくつかあるのよ。だいたいはラストに近いところなんだけど、ストーリーが盛り上がっていって一番いいところで歌が流れるの。そのシーンになると、なんかすごく感情移入しちゃって泣いちゃうのよね」 晃「ああ、そういうのは分かるぜ」 瞳「でしょ。だからその時に流れる音楽を聴くだけでも目頭が熱くなるのよね」 凪「面白そう。そのアニメ、教えて」 純「ぼくもみたいな」 瞳「いいわよ。今度一緒に観ましょうか」 晃「やめとけやめとけ。瞳が泣いたら楽しめねえって」 悟「だな。まあ三人がいいなら止めないが」 瞳「そうね。また後で話しましょうか」 凪「ん」 純「わかった」 悟「では凪はどうだ?ストレスになるもの」 凪「ん。ビックリすること」 晃「どういうことだ?」 凪「急に大声だされたり、たくさんのこと頼まれたり」 瞳「ああ、凪はそういうところあるわね」 晃「フリーズして固まってるよな」 純「こまっちゃうね」 凪「そう」 悟「うむ。アクシデントは嫌なものだしな。そうなったら凪はどうしてるんだ?」 凪「その場じゃ固まるだけ。帰ったら電気消して部屋暗くして布団にくるまる、かな」 瞳「そうだったのね」 凪「うそ」 晃「おい!」 悟「そういう嘘はダメだぞ、凪」 凪「う。ごめんなさい」 純「びっくりした」 瞳「ほんと、やめてね」 凪「うん。でもタオルとか毛布にうずくまるのは本当に好き」 悟「ああ、それなら分かるぞ」 凪「あとは散歩してる犬を触らせてもらう」 純「いいなあ」 瞳「凪は温もりが好きなのかしらね」 晃「まったく。最初から素直に言えっての」 悟「凪は変化が苦手なわりに、皆をからかうのは楽しそうだな」 凪「ん。特に晃」 晃「ソウダヨネ」 瞳「たぶんリアクションが大きいのが嬉しいんじゃないの?」 純「あきら兄さんはいつもたのしそうだもんね」 凪「晃も楽しい?じゃあ遠慮しない」 晃「何?今日は俺をいじる会なの?」 悟「凪、程々にな。晃もああ見えて繊細なんだ」 晃「泣くぞ」 瞳「ストレス発散ね」 晃「・・・・・・」 純「あきら兄さん、元気だして」 晃「純。お前だけだよ」 悟「晃はどんな事がストレスになるんだ?」 晃「今の流れでそうきますか。俺はまあ特にねえな。嫌なことは一杯あるしイライラすることはあるけどよ、すぐに発散してるからな」 瞳「どうやって?」 晃「俺の場合は運動、特にジョギングだな。とにかく体を動かしてりゃ余計な事を考える暇なんてないし、疲れた後って爽快な気分にならねえか?汗をかくのは気持ちいいし、その後に飲む水のうまいこと」 凪「毎日走ってるもんね」 純「かっこいいね」 悟「瞳とは汗か涙かの違いだが、体から外に出すのはすっきりするものだからな」 瞳「その言い方は嫌ね」 晃「だな。汚く聞こえるぞ」 悟「ああ、すまん」 晃「まあ、あとはあれだ。声を出すのもいいな。歌ももちろんだが大声を出すのもスッキリする」 凪「夕日に向かって愛を叫ぶ晃」 瞳「青春ね」 純「おおー」 晃「何?また俺いじり?」 凪「では晃、どうぞ」 晃「(はあ)なんで俺ばっかりいじられるんだー!!」 瞳「愛じゃないのね」 悟「空気を読んだほうがいいぞ晃」 凪「そうだぞ晃」 純「でもおっきいこえだったよ」 晃「・・・俺、頑張ってるよな」 瞳「それじゃ悟の番ね」 悟「私のストレスは皆と似たり寄ったりだが、理不尽なことが特にくるな」 凪「例えば?」 悟「頼まれた事をやったのに本人はすっかり忘れていた、とか」 瞳「最悪ね」 悟「長時間行列に並んでいたら割り込まれたり、とか」 晃「イラっとくるな」 悟「ちょっとしたことでも割と引きずるんだよ」 瞳「そんな悟の発散方法は?」 悟「煮込み料理だ」 純「たべるの?」 悟「いや、作る方だな。時間をかけながら鍋を見て、かき混ぜたりしてるとだんだん落ち着いていく。無心になるのがいいようだ」 晃「たまに作ってるのはそういう事か」 悟「時間がある時だけな」 晃「悟の料理はうまいからな。でもストレスから生まれたものだったとは」 瞳「ちょっと身構えちゃうわね」 純「でもおいしいよ」 凪「料理する時間がなかったらどうするの?」 悟「前回のテーマでも話したんだが、動物の動画を観ることだな」 純「このまえは楽しかったね」 凪「だね」 悟「やっぱり癒しは大切だと思うんだよ」 晃「ニヤニヤして観てそうだな」 瞳「晃じゃあるまいし」 晃「ひでえ!」 悟「いや、確かにニヤニヤしてると思うぞ。人には見せられんがな」 凪「ほう」 純「かわいいの見るとこっちもニコニコするもんね」 悟「そういうことだ」 瞳「今回はこのくらいかしらね」 悟「そうだな」 晃「今回は疲れる内容だったな」 純「そう?」 凪「今日も晃は元気だった」 晃「ソウネ」 瞳「次回はどんな話ができるかしらね」 純「たのしみだね」 凪「晃のツッコミも楽しみ」 晃「今度は大人な俺を見せてやるよ」 凪「フラグ?」 晃「ふふん。どうかな」 純「二人はなかよしだね」 瞳「そうね」 悟「それではこれで解散だな」 瞳「それじゃ、またね」 晃「おう、またな」 凪「おう、またな」 晃「真似すんな」 凪「いいツッコミ」 晃「くっ」 凪「むふー」 純「またねー」 第3回  閉会
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加