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俺は釈放された。
ずっと警察の牢屋の中で考えた。
この国の国家権力は、政府の味方なんだと・・・
そして、俺はさらなるこの国の表現の、感情の、思想の束縛に激しい憤りを改めて感じた。
何でこの私利私欲の政府に怒ってはならないのか?
思考停止したままこの腐りきった現状を過ごしていたら、きっと「あの時に怒っておけば・・・」と後悔の念に駆られるだろう。
だから俺は歌い続ける。
どんなにこの世界に爪弾きされても。
先代の有名なレジェンドなミュージシャン達が、反体制曲を反戦曲を次々歌っていたのに、何でこの国は歌ってはならないのか?
思想犯?!上等だ!!
それを覚悟で、俺は『怒り』を歌い続けるぜ。
・・・・・・
・・・・・・
そして、俺は今野外ライブのステージに立つ。
地道に稼いで買い直した、このギターを相棒に。
俺は眼下のオーディエンス達に、弾き語る。
この世への不憫と理不尽と、その現状に思考停止させて従わせて独裁国家を仕立てようとするこの国の政府への怒りを言葉に乗せた歌を。
このオーディエンスは解ってる筈だ。
歌でこの世界をかえられる。
その歌の潜在たる素晴らしいパワーを・・・
〜俺の歌を聞け!!〜
〜fin〜
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