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準備が整えると早速本題に入った。
「私は最近、家族の反対を押し切って、一人暮らしを始めたんです。
場所は〇〇町✕✕番地の□□マンションです。」
その場所を聞いて、甲斐親子は驚く。
「それって…。私が昔、音楽を練習していた場所だわ。」
「俺もそこでバイオリンの練習をしていた。
美知歌もピアノの練習をしていたんだよ。」
「ですよね。私がそこに住んでいた数日間、夢の中で響輝お兄ちゃんと美知歌ちゃんが演奏している姿が見えたんです。」
「信じられない…。」響輝は未だに驚きながらも、乙葉は「それで、他には何を見たの?」と信じている様子で聞く。
「演奏の他にも遊んでいたり、食事をしたり…。
あの練習場で誕生日も祝ったんですね。」
「!その事まで…」
「偶然にもあの部屋で二人が練習していたなんて…運命だと感じました。
…でも、あの夢を見てしまったんです。
響輝お兄ちゃんが泣いていて、お母さんも黒い服を着ていた姿を…。」
「「………」」
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