地獄への片道切符

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船の中に入っていく人々。 するとすると「な、なんだこれ!?」とざわついた言葉が聞こえてきた。 「なんだなんだ?」 ケンノエも中に入る。 すると所々が老朽化していて汚らしいそしてそして鉄の錆びた嫌な臭いした。 「臭いななんでこうなってんだ?」 ケンノエは鼻をつまむ。 そしてそして食事もあったが食べられたものじゃなかった。 「なんだこのかりんとう饅頭。硬すぎて食えない」 「塩をぶち込んだ赤飯なんて食えないよ」 人々もそれを食べては吐き出していた。 「いるだけで気分が悪くなる…」 ケンノエは精神病院にいた事のことを思い出した。 船にいるとその頃の事が頭によぎる。 精神病院では拷問のような日々を受けた。 椅子に縛られて拘束され、かりんとう饅頭を食わされた。 吐き出すと叩かれた。 粗相をすると手を前に突き出す事を要求され鞭で叩かれた。 一体何がどうなってるんだ? いやいや何かの間違いだ。 これはアズキの船だ。だからだから状態が悪いのだろう。 ケンノエはそう思う事にした。
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