楽園事業のはじまり

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『シャンティ帝国には自由がある。生活の補償もある。どんな非リアでもリア充並の生活が出来る』 そのニュースが全国に大々的に報道されていた。 テレビでもシャンティ帝国の良さが思いきりクローズアップされていた。一般人が優雅な暮らしをしており、豪邸に住み、素敵な服を着飾りお肉やら新鮮な野菜やら盛り付けられた光輝く料理を食べたり優雅な暮らしを満喫しているシーンが載ったりしていた。 そしてそして、その中にここ、アズキ国ではその楽園に憧れる者が多くいた。 ケンノエと言う男もその一人。 彼は看護師になろうと上京したが適応障害を発症し徳島に戻ってきた。 それから精神を病み入院生活を余儀なくされる。 統合失調症を患い現在は入院している。 彼は目を輝かせながらテレビを視聴していた。 「シャンティ帝国素敵そうだなぁ行きたいなぁ…」と。 彼はそこに希望を見出したのだろう。 「駄目よ何があるかわからないわ。都合が良すぎる…」 ケンノエの母セツカは警戒していたがケンノエは行きたがっていた。
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