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ケンノエは荒廃した廃屋のような所に押し込められた。
周辺は死人のような人々が兵士から見張られながら仕事している。
「とっとと歩け!」
ケンノエは蹴られる。
「何するんですか!」とケンノエが言うと銃を向けられる。
「アズキ国の人間が偉そうな口聞くんじゃない!」
と凄まれて。
ケンノエは恐怖心を抱きながら従うしかなく廃屋の中に無理矢理入れられた。
(僕は一体どうなっちゃうんだろうニコニコちゃんが心配だあの子は僕に懐いてくれてたのに…)
ケンノエはニコニコと言う少女の事が気になった。
しばらくすると兵士から「集まれ!」と集合がかかる。
「なんだなんだ?」
ケンノエは外に出て様子を見る。
人々が輪を囲んで柱に拘束された女性を見る。
「許してください私はスイーツ国の音楽を聴いてただけです!」
女性は叫んでいる。
「それが国家反逆罪だ!これから見せしめの死刑にしてやる!そしてそして直ぐには殺さずじわじわと苦しめてやる!」
兵士は凄まじい殺気と恨みを女性にぶつけた。
「なんて女だ…」
「許せん許せん…」
そしてそして現地人の人々も。
(それだけでか!?どうなってるんだここは…)
ケンノエは考えられないこの国の人々に恐怖心が収まらなかった。
「助けてえええぇ!!」
女性は断末魔を上げた末冷たくなった。
「残酷過ぎる…まだ若い女性じゃないか…」
ケンノエは思った。
帰り道ケンノエは絡まれる。
「アンタアズキ国の者だろ?」
棒を持った目つきの悪い男達だ。
「何ですか貴方達は?」
「アズキ国のモンなら金目のもん持ってるだろ?殺されたくなかったら出せよ」
男が絡む。
「助けてくれ!」
ケンノエは振り切って逃げる。
「待ちやがれ!」
3人はしつこく追ってくる。
「助けてください!」
ケンノエは助けを求めるが人々は「自業自得だ」「このブルジョワめ」と言って助けなかった。
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