自由のない世界

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また訪れた者の中にははアズキ国で有名なアトビオンと言うテノール歌手がいた。 アトビオンは歌った後褒美を尋ねられる。 「妻と離婚したい」とアトビオンは答えた。 彼には妻子がいるが離婚すればその妻子はアズキに帰れると踏んだのだろう。 しかししかし、彼とその家族はそれだけでも国家反逆罪とされ強制収容所に入れられた。 それから彼の消息は不明。 ーーー 「うぅ痛い…」ケンノエはボコボコにされ金目のものを奪われた。 ケンノエはまず病院に行く。 「なんだね?」 「僕は悪党に絡まれて…先ずは怪我の手当てしてもらいにきましたが…」 すると医師は手を出してくる。 「何ですかこれ?」 「わからないの?金だよ金。アズキ人なら持ってるだろ?」 「金目のものは奪われたんですよ!」 「じゃあここでは出来ないね。他を当たりな」 医師にも冷たく突っぱねられる。 ケンノエは警察なら助けてくれるだろうと交番に向かう。 「助けてください被害に遭いました」 「アンタが悪いんじゃ無いの?シャンティ国に来といて好き放題したんじゃ無いの?」 警察にも突き返された。
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