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ケンノエは工場で働く事になるがそこでも阿鼻叫喚が広がっていた。
「眠るな!マドン様の為に働け!」
兵士達が鞭を持って叩きながら労働者を動かす。
(これじゃまるで囚人だ…)
ケンノエは24時間眠ることも出来ず働かされる。
そして半日仕事した後ようやく帰れる事になるのだがその時は真っ暗で電気一つなかった。
ーーー
「これだけですか?」
普通の仕事と一緒で配当を貰う事になるのだが安くて殆どのものが買えなかった。
「文句あるの?アズキ人のくせに」
責任者はケンノエをこう蔑む。
「すみません…」
ケンノエは文句言うわけにも行かず帰宅した。
ケンノエはここに来て以降ろくに食べられなかった。
グルルルル……お腹が鳴る。
家にはテレビも冷蔵庫も家電製品も何一つ無い。
買おうとしたら大変高くそこでは一部の金持ちしか持つ事ができなかった。
嘘をつきやがって…ケンノエは宣伝したマスコミや事業者を酷く恨んだ。
それから数日後……。
屋台があり空腹のケンノエは食べ物を盗んででも食べたい衝動に駆られた。
(食べないと死んでしまう食べたい食べたい食べたい………)
ケンノエは置いてある果物に手が伸びていく。
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