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そしてそして友郎は言った。
「善は急げです早速ここを脱出しましょう!」
友郎はケンノエ達を導いた。
「闇市ではアズキ製の服も沢山売られています。アズキ製のものは質が良いですからね。来訪者がなけなしの金をはたいて売ったのでしょう」
友郎は言った。
「僕も持っていた服を盗まれたりしましたし売った事もあります。そんなに良いんですかアズキ製の服って」
「服だけじゃない。パソコン、携帯、電化製品。ありとあらゆるものがシャンティには無いものばかりです。こっちからしてみればアズキ製はとても優れているんですよ」
と友郎。
「私のお父さんとお母さんも沢山のお洋服を売っちゃってた…今は殆ど無いけど」
ニコニコはこう言った。
「ここから脱出するには現地民であるとバレない方が良いだからだから、無理にでもアズキの服を身につけて観光客になりすます方が一番最善です」
「でも僕達にはもうそんな金が…」
「大丈夫です私が払います」
友郎はこう言って札束を取り出した。
「凄い大金だ…こんなに持ってるんですか?」
「ここまで工面するのは苦労しました。ですがですが私には使命と信念がある。チイチイ父の正義を無駄にしない為に!」
友郎は言った。
そしてそして服を買ってケンノエ達はそれを着る。
「見違えるように素敵ですよまるで別人だ!」
友郎が感嘆した。
ニコニコが眩しく見え「凄い可愛いよ」とケンノエはニコニコに言った。
「お兄ちゃんも凄くかっこよくなってる!」
ニコニコも跳ねながら喜んだ。
「早速ここを出ましょう!」
そしてそして友郎達一向はシャンティ脱出の手筈を進めた。
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