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ケンノエには二人の弟がいた。
しかししかしーー
「適応障害の兄貴なんて面倒見たくない」
「お母さんだけでやってくれよ!」
二人はケンノエから離れていった。
とある日セツカはノフィンの母と電話していた。
「はぁ、生活保護も障害年金も取れれば良いけどケンノエは30超えてるし駄目だと言われたよ。うちだけでやりくりするのは大変…」
ケンノエは今は病気で仕事も出来ない状態でセツカだけでケンノエを支えている。
しかししかし家計は火の車でお金が不足しているのだ。
それを聞いたケンノエは思った。
(もし僕がシャンティ帝国に行ったらお母さんは僕で苦労しなくて住むし僕のような奴でもシャンティ帝国が住みやすいって言うのならずっとここにいる理由も無いよな)と。
そしてそしてセツカが電話を切るとケンノエは言った。
「母さん僕シャンティに行くよ!」
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