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それを聞いたセツカは耳を疑った。
驚きと戸惑いで瞳孔が狭くなる。
「本気で言っているのかいケンノエ?」
そしてこう言った。
「本当だよ。僕さえそこに行けばお母さんは苦労しなくて住むはずだよ」
ケンノエは言った。
「良いのかい?そこに行っても何があるかわからないよ?」
「まだ言ってるのかい?大丈夫だよ。そこに行けば生活の保証もあるって言うし何不自由なく暮らせる。お母さんも楽になるはずだよ!」
そしてそしてセツカは根負けした。
「そんなに言うなら止めはしないよ。そこに行けばケンノエのような病気持ちでも不自由なく過ごせると言うのなら…」
「ありがとうお母さん!」
そしてケンノエは荷物を纏めた。
それからそれから弟達にその事を言うセツカ。
また弟達の名前はユージーとタクミン。
「そうか良いんじゃないかな?行ってみれば」
「楽園か羨ましいな」
弟達の反応はこうだった。
「大丈夫かしらあそこはスイーツ国と戦争になって全てが焼け野原になって間もないと言うのに…」
「大丈夫だよあそこはアズキ国が与えた資源でいっぱいなんだろ?新聞で見てもすげー復興してるって言ってるぜ!」
弟は興奮する。自分も行きたくてしょうがないようだ。
「何言ってるんだいタクミン、お前は彼女もいて充実してるだろ?シャンティに行く理由なんてないよ」
ユージーに突っ込まれるタクミン。
「そうだな。僕はケンノエ兄ちゃんを応援してるぜ!」
タクミンは言った。
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