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しかししかし、その楽園事業の運動に反対し妨害しようとする者もいた。
それがチイチイの父親、チイチイ父である。
チイチイ父はその当時、各地で治安を維持し、正義を実現させていて「正義のワル」と評されていた。
「楽園事業やって?奴らは騙されとるんや。なんとしてもワイらだけで食い止めなあかん!」
チイチイ父は言った。
「しかししかし、スイーツ国よりはシャンティは優位にあるって言ってますよ?確かに確かに、良い所なのでは?」
そう言うはヒロ。後に水川家の父親となるが当時はチイチイ父の部下であった。
「騙されるなヒロよ。あそこは地獄や。楽園の嘘に騙されたらあかん」
チイチイ父はギロッとヒロを睨んだ。
ヒロは固まる。チイチイ父の眼光は鋭く、どんな男も彼に睨まれたら蛇を前にした蛙となる。
「おどれら武器は持ったか?」
チイチイ父は配下達に言う。
「「持ちました!」」
「そうかほなら行くで!」
チイチイ父はデモ部隊を作り楽園事業を食い止めようと進んだ。
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