第7章

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「……やったー!」 砂浜にドサッと仰向けで倒れ込む大和。こちらも相当嬉しそうだ。想いが通じ合うって、すごいな。もしかしたら初めてかもしれない。 「大和、さっきのお返しさせて」 「……っ」 仰向けの大和の頬に手のひらで触れ、強めに口付ける。 「……ごめんね?」 「意地悪かよ」 苦笑いの大和は、身体を起こした。 「やべー」 つぶやきながら、成世を抱き寄せる大和。さっき成世をときめかせた胸筋が、肌に直に触れる。 「やべーのはこっちもだよ」 「いろいろ、やべーよな」 「やま……っ」 言葉は大和に奪われる。2人ともスイッチが入ってしまった。繰り返されるキスの応酬。背景はどんどん暗くなってゆく。誰にも見えてはいないだろう。大和の湿った広い背中に、成世は夢中でしがみついた。 「……っはぁ、まって大和。ちょっと休憩!」 「止まんなかったわ。成世、まじで今度こそごめん」 「ごめんは要らないってば」 息も継げない激しさだった。でも、嫌だったわけじゃないから、謝らなくてもいい。成世は視線でそれを伝える。大和は優しく微笑んで、成世の頭を撫でた。
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