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「俺帰るけど、お前は飲み足りないだろうし、あっちに交じれば?夏帆ちゃん、ミカちゃんとは友人だって言ってたろ?」
「言ってたけど……」
せめて邪魔だとは思われたくないな。いつになく消極的になる大和のそばに、会計のトレイを持った大将が戻ってきた。
「そうそう、交じればいいじゃん。あっちもそのつもりみたいだよ?」
「えっ」
驚いて振り返ると、手招きする夏帆が目に入った。
「聞こえてたの、ごめんね。良かったら一緒に飲みましょ」
「……いいの?」
「いいよね?成世!」
「あ、もちろん!こっち来て大和」
成世はガタガタと自分のそばの椅子を引いた。
「じゃ、皆さん良い夜をー」
引き戸を鳴らして林が出て行った。覚悟を決めた大和は、飲み物の半分残ったグラスを手に、成世が引いてくれた椅子に腰をおろした。
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