ある吟遊詩人の話

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そしてついに勇者は魔王を討ち取った。 もちろん、パーティーメンバーとして吟遊詩人もともに。 その感動を吟遊詩人はうたにする。 王都凱旋し、早速そのうたを歌おうとしたが出来なかった。 なんと吟遊詩人はうたが下手くそになっていたのだ。 それもそのはず。 勇者パーティー一員として、楽器に触れることより武器を振り回す生活をしていたのだ。 身体つきもかわり、楽器の引き方も忘れ、すっかり歌えなくなった吟遊詩人の出来上がりと言う訳。
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