ある吟遊詩人の話

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とある有名な吟遊詩人の話をしよう。 彼はひたすら歌がうまかった。 その歌を聞いていると、歌われた光景が瞼の裏に浮かぶようであった。 彼は詩づくりも素晴らしかったのだ。 彼はその眼で見たものしか詩にして歌えない。 しかしそんな事は、ちっとも彼の弱みにはならないほど人気の吟遊詩人であった。
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