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「失礼ですが、大倉純也さんでしょうか?」
二人のうち、年上の方の男に声をかけられる。
「はい、そうですが」
「〇〇県警〇〇中央署の高遠といいます」
「あ、はい」
隣の県の私服警官とわかり、純也は姿勢を正す。
「ご友人の三津橋周さんのことでお話を伺いたいのですが」
「はあ」
何故、警察が?と純也は不思議に思う。
「エイプリルフールのSNSのことです」
疑問を察したように高遠が説明した。
「わかりました。狭いですがよかったら中でお話しましょうか」
そう言うと、純也は部屋の鍵を開けた。
二人の刑事と話した純也は、その夜、周のエイプリルフールの投稿に再びコメントを入れた。
──社畜1年生の大倉@jun20010518・1分
明日の夜、久しぶりにそこで会おうよ
しかし、予想通り周からの反応はなかった。
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