……ごめんね、クリフ。

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 さて、改めて説明すると――卒然、私の()が光るやいなやあっさり鎖を破壊。そして、光の如き速度でクリフを連れ去り飛翔。その後、遥か下方の地上へ向け、対象全てを灰燼と化す灼熱の(ほのお)を放ち再び着地――うん、説明する程でもなかったね。  ともあれ……きっと――いや、間違いなく何が起こったのかも分かっていないことだろう。まあ、それもそのはず――この何とも悍ましい一連は、人間ではまず認識し得ない刹那に終えてしまったのだから。
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