危機

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危機

「…………クリフ?」  鮮やかな金色(こんじき)に染まる、ある黄昏時。  教会に入るも、彼の姿が何処にもない。修道院……にはいないはずだし。えっと、何処に―― 「…………ん?」  すると、足元に何か潰れるような――見ると、私の靴で汚れた一枚の羊皮紙が。しまったと思いつつ、さっと足を離し拾い上げると―― 「…………っ!?」  刹那、思考が止まる。だけど、思考(それ)の戻りを待つこともなく飛翔。それから、一直線に目的地へ向かい―― 「――クリフ!!」  
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