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「嫌よ。第一、会ったこともない人よ」
「そうですか! では、お会いしましょう。おい! そこの奴隷、さっさと支度しろ!」
「会うなんて一言も言ってないわ! 出て行って頂戴」
私が扉を指差すと、大臣はやれやれとため息をついて
「姫様。いい加減、わがままを言うのはお止めなさい。貴方はもうすぐ16歳。血を繋がなければならぬ年です」
「だから、好きでもない男と結婚して子供を産めと?」
「そうです! よくお分かりですね! 貴方のその歌の力が遺伝性なのであれば、たくさん子供を産んで、我が国を潤していただかなくては!」
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