カエルになったぱーちゃんも、だいすき

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シュルシュルシュルルルルウウ おおきな おとが して、 ぱーちゃんの からだは……  ちいさくなって…… みどりになって…… ツルツルしてきて…… ケロケロケロッ おとに おどろいて もどってきたママは、 びっくり。 「ぱーちゃんが、 カエルに なっちゃった!」  ママは、 ぱーちゃんを だきあげようと しましたが、 カエルが こわくて さわれません。  しかたがないので、 かみで ぱーちゃんを すくって、 はこの なかに いれました。   そして、 おおいそぎで おいしゃさんへ つれていきました。 おいしゃさんは、 カエルに なった ぱーちゃんを みて、 うーんと くびを かしげました。 「わたしは にんげんの おいしゃさん ですから、 カエルのことは わかりません。  カエルの おいしゃさんに みてもらって ください」 そこで、 ママは、 カエルの おいしゃさんへ いきました。 「うーん、 これは ほんとうの カエルですね。 なきごえも げんきだし、 つやもいいし、 カエルとしては もんだい ありません。 さむいところが きらいなので あたたかくして、 カエルの エサを たべさせていれば いいでしょう」 ママは、 なきそうに なりました。 「ぱーちゃんは、 どうやったら もとに もどりますか?」 おいしゃさんは、 くびを ふりました。 「わたしは、 にんげんに なった カエルを みたことは ありません。 カエルと して だいじに そだてて あげて ください」
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