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お昼休み 「やっぱり激混み・・・。」 ストッキングを買う為にコンビニへ行くと、今日のお昼もコンビニは大盛況だった。 この混雑の中でお昼ご飯を買うのがあまりにも面倒で、次の日からは他の女の子達を見習ってお弁当を作るようになっていた。 「あ、すみません・・・・・、ごめんなさ〜い、ストッキング買いたくて。」 人の流れに逆らいながらストッキングが並んでいる所に辿り着き、1番安いストッキングを手に取った。 “たっっっっか!!!! コンビニのストッキング、たっっっか!!” 心の中で大きな声で文句を言い、ストッキングだけを持って長い列の最後尾に並んだ。 “でも、すぐに順番来るんだよね〜。 こんなにレジもあるし店員達さんも神業レベルだし、ここのコンビニ凄いわ。” わっかい女の子と男の子、外国の人らしき店員さん達が元気良くお店を回している姿を眺めながら、なんとなくカトウ・キサラギシステムズの社員達のことを考えた。 “あのメンバーで飲食店で働いていた時、こんな感じだったのかな。” そう思った時・・・ 「あ。」 次が私の番になっていた時、気付いた。 向こう側の列に最上さんが並んでいることに。 “やっぱり、ピーコート可愛い・・・。 “Hatori”のピーコートだし、そんなの絶対に可愛い・・・。” 最上さんのことというよりも“Hatori”のピーコートをガン見していると、私の視線に気付いたらしい最上さんが私の方をパッと見てきた。 「あ!お疲れ様です!!」 明るい笑顔で挨拶をしてくれ、私も「お疲れ様です」と返し、2人で同じタイミングでそれぞれのレジでお会計を始めた。 そして・・・ なんとなく、最上さんのお会計が終わるのをコンビニの外で待ち・・・ 「最上さん!一緒に戻ろ〜!」 最上さんがコンビニを出てきたタイミングで、そう声を掛けた。
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