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私のオナラが終わると、部屋の中はシ──────────ン...と、恐ろしいくらいに静かになった。
「ごめん・・・。」
恥ずかしい気持ちは勿論あるけれど、昔からオナラはよく出てしまっていたし、それよりも今は青さんとの話の方が大切だと思い、謝罪の言葉だけを声にした。
青さんからの気持ちや言葉はさっきので終わりかな?と思いながらも、青さんが“何か”を叫ぶのを少し待っていると・・・
青さんの大きな背中が少しだけ揺れた・・・。
かと思ったら、どんどん揺れてきて。
大きく大きく揺れてきて・・・
大きな大きな青さんが、床に勢い良く沈んだ。
そして・・・
「何だよ、今の屁・・・っっ!!!
男子校でも聞いたことねーやつ!!!
俺でもしたことねーし、弟達からも聞いたことねーくらいのやつ!!!!
しかもこのタイミングで屁ぇこくとか!!!
しかも長すぎるだろ・・・・てか、くっっっっっせ・・・・・っっっ」
大笑いをしている青さんから出てきた言葉はこんな言葉で、それには私も慌てながら口を開く。
「だって、青さんが・・・・・っっっ!!
青さんがぁぁぁぁっっ!!!
私のおマ○コだけじゃなくて下腹部?腸?とかも大きなおちんちんで圧迫しまくってくるから・・・・っっ!!!
すっっっごく我慢してたの、これでも!!!」
「セックスして屁ぇこいた女なんて今までいたことねーよ!!!
てか、お前絶対う○こ出てねーだろ!!?
くっっっっっせ・・・っっっ!!!
・・・・いや、これ絶対う○こまで出たやつだろ・・・!!?」
「出て・・・・っないよ!!」
一応指先で確認してみたところ、出ていないことが確認出来た。
「やっっば・・・・、毒ガスかよ・・・。」
青さんが部屋の扉を開け、それをパタパタと動かしている。
「ごめん・・・。」
「これは“ごめん”では済まねーよ・・・。
俺のことを屁で殺そうとしてきただろ・・・。」
青さんが小さく呟き・・・
そして、また背中を震わせて笑い始めた。
「ヤバい・・・・これは一生笑える・・・・っっ」
また爆笑し始めた青さんの大きな背中を見詰めながら、私も笑いながら言った。
「このオナラを一生忘れてくれないなら、青さんこそ無理ですよね?」
私の質問に青さんは笑い声を消し、笑顔ではない無表情でゆっくりと私の方を向いた。
「男子校でも聞いたことがない、青さんでもしない、弟達もしないくらいのオナラをする私とか、マジで無理じゃないですか?
マジでナイですよね?」
「・・・・・・・。」
「私が捨てられたとしても、迎えに行くなんて思えないくらいにナイですよね?」
私の質問に青さんは凄く凄く怒った顔になり、キツく閉じたような口を苦しそうに開いた。
「屁を我慢しすぎててさっきの俺の話聞いてなかっただろ?
こんな屁くらいで無理にもナシにもなるかよ。
俺にとって望は、それくらいの奴なんだよ・・・。
それくらいの女なんだよ・・・!!!」
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