私はアイドル

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こんにちは!ちょっとお時間宜しいですか?」 底抜けに明るい、気さくな口調の女性の手には マイクが握られており背後には肩にカメラを 担いだ男性やスケッチブックを持った指示役も 居る。 「…もしかして、テレビ?」 心の中で呟いたつもりが、声に出ていた様だ。 スーツ姿の女性、もといリポーターが素早い反応を見せる。 「驚かせてすみません!街頭調査にご協力を頂き たいのですが、簡単な質問にお答え頂くだけで 大丈夫です。」 両手を合わせ、申し訳無さをアピールすると彼女はテンポ良く本題を切り出した。 「ずばり、単刀直入にお聞きします!お姉さんに とって、アイドルとはどんな存在ですか?」
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