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――つまり。
社はセレモニー会場として飾りつけを行っており、夜10時から出し物の練習があるから千里には家にいろと言い。奇妙な音は、セレモニーで披露する出し物の音楽が漏れたものだった。
「千里ちゃんに、危害なんか加えるわけねぇべ。千里ちゃんは大事な村の一員だ」
村長の言葉に、村人たちが微笑んで頷く。
「……村長……皆さん……! 私、誤解を……」
ブラック企業で痛めつけられて……人を信じることが出来なくなっていたんだ……。
千里が手で顔を覆うと、何となく村人の間で拍手が始まり、深夜の村に温かな拍手が木霊していった……。
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