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「成美の準備ができるのを待ちます。ですから安心して今日は泊まってください」
「……いいんですか?」
綾瀬さんに
触れられることは怖くない。
けれど
その先は正直
まだ少し、怖いって思う……
だから待つと言ってくれた
綾瀬さんの言葉はすごく嬉しかった。
でも
だからといって
綾瀬さんの優しさにばかり
甘えてもいいのかなって不安は残る。
私自身も甘えてばかりではなく
頑張らなくちゃいけないんじゃないかなって。
「本当はもっと時間をかけて、成美のことを手に入れる予定でしたが少々焦り過ぎたせいで成美を混乱させてしまった自覚はあります。」
「そんなことないです!!」
「クスッ。ですから、今度は俺が成美のペースに合わせますので、ゆっくりと進みましょう」
「はい……」
この時改めて
綾瀬さんを好きになって
良かったって心の底からそう思えた。
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