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「……ん……」 目を覚ますと すぐ隣りには綾瀬さんが 私のことを抱きしめたまま眠っていた。 あたたかくて 安心する彼の腕の中は 最初こそ緊張で 眠れないって思ってたけど 抱きしめられていると聞こえてくる 綾瀬さんの規則正しい 胸の鼓動が私を眠りへと誘い気づけば朝が来ていた。 人の体温が こんなにもあたたかくて 心地よいなんて今まで知らなかったな…… 「……ん、成美?」 「おはようございます、綾瀬さん」 「……今、何時?」 「えっと、まだ4時過ぎですからあと少し寝れますよ」 「……じゃあ、こっち来て。」 私のことを抱き寄せ 再び眠りへとついた綾瀬さん。 もしかして 寝ぼけていたのかな? いつもとは違う 彼の言葉遣いに思わずドキンと胸が高鳴った。 .
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