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「あまり可愛いことをしないでくれますか？」
「え？」
「これでも一応、我慢しているので。そんなに可愛いことばかりしてるとキスしますよ」
「……いい、ですよ」
そう
答えれば
最初こそは
驚きの表情を浮かべていたものの
次の瞬間には優しく甘い表情へと変わっていて
恥ずかしさから下を俯きながら
彼の元へといけば私を自分の膝の上に座らせた綾瀬さん。
「キス、してもいいんですか？」
甘く囁くような声で
そう言われて言葉の代わりに頷く。
スッと伸びてきた手は優しく私の頬に触れ
目を閉じれば私と綾瀬さんの唇が静かに重なった。
初めてのキスは
自分が想像していたよりも
はるかに甘くて
とろけそうになるくらいに全身に幸せを感じた。
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