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「訂正はナシだからな?」
「しませんよ、訂正なんて」
「覚悟しろよ。今まで手加減してた分、我慢なんてしてやらないからな」
綾瀬さんは
私の顎をグイッと持ち上げ
近い距離で視線が絡み彼の顔が
近づいてきてそっと目を閉じて彼の唇を待てば
「っ!?」
それは
今までのような
触れるだけの
子供のキスとは違う
大人の激しくて甘いキスだった。
初めてのキスに戸惑いはあったけれど
嫌ではなくて必死に彼のキスにぎこちなくも応えた。
「クスッ」
キスが
終わる頃には
次から次へと
与えられる初めての
甘い刺激と快楽に酔いしれて
身体の力は抜けて息をするのもやっとなくらい。
でも
そんな
私とは裏腹に
綾瀬さんは
息一つ乱さず涼しい顔をしていて
悔しいけれどきっとこれが大人の余裕なんだな……
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