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夜も更け、辺りは静かだったが
枕に沈めた頭の中は
雑音が幾重にも重なり不況な和音が鳴り止まなかった。
『私にはできないからあなたがやって』
『なんでやれないの? もっと頑張って』
何度も
何度も
繰り返し
繰り返し
頑張れという名の継続ボタンを押され続ける。
なんで頑張るの?
もう・・頑張れない
すくっと布団から身を剥がし
ノレは逃げた。
暗闇の中
夜中なのか・明け方なのか・・
何も考える事なく闇雲に逃げた。
「あ!」
足を取られたノレはそのまま暗闇の穴に落ちていった。
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