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自分は、自分が何歳だとか、女だとか男だとか、どんな外見でどんな性格だとか、そんなこと関係なく、こだわらず、とらわれず、縛られず自由に、自分のつくりたいとおもうものだけをつくりたい。そうやって実際に実践し、つくっている。たとえば自分が中学二年生女子のどこの誰だなんか、ほんとうにどうでもいい。変な偏見とか先入観とかで評価されたくなんかない。くだらない。
共感なんか、べつにしてほしくもないし。多数派に合わせたくもない。認められたくて人気者になりたくて、そんな理由で創作したり投稿したりしているわけじゃない。だから、興味ないやつはべつに視聴しなくていいし。たまたま視聴することがあったって、べつに褒めなくてもいいから、わかりもしないのにむりやり貶しもすんなって話。スルーでいい、スルーで。
事実、それで視聴する人はレア、ごくまれに視聴されてもスルー。いいことだ。たまのアンチとかいらんし。消えろって感じ。
この『雨の夜の線香花火』って楽曲だってだから、ほんとうに思いつきでつくった完全オリジナル。どこの誰にどうおもわれようが関係なし、いつもどおり気にしない。自分だけわかればいいし、満足できれば充分。
と、おもっていたのだが、まさか、まともに評価してくれる他人がいるとは。ほんの少しだけ、ほんとうにちょこっとだけだが、それがうれしかった。うれしがっている自分にもちょっとびっくりした。新発見だった。
こんな変わり者の自分の歌をイイだなんて、わざわざ感想文まで送りつけてくるなんて、自分がいうのもなんだがおかしいしあやしい(事実プリッコってハンネからして変わっている)。再生回数やコメント内容を見るかぎり、リアルに視聴している形跡があるっぽいから、からかって嘘とか書いているのではないっぽい。世の中、奇特な人間もいるもんだ。
不思議。
──っていうか、何やらやたらコメントのなかで不思議がっているが、この歌で歌っていることに嘘はないし。正真正銘、リアルな経験を歌詞にしたまでで、空想で想像して書いた詞ではまったくない。
いつもそう、いつも実体験をもとに言葉と曲に表現してつくっている。絵もそう。今回のも、学校帰りに楽器屋へ寄り道していたら遅くなるわ暗くなるわで、しかも急に俄か雨にまで降られちゃうわでって経緯のなか、濡れながらひとり自転車を漕いで帰宅している途中にすべて自分がリアルに体験した現実の出来事。もちろん、雨のなかで外で見た線香花火ってのも。
ただし、プリッコのいうように自分の気持ちを比喩表現したのでもなければ、稲光を譬えて美化したってわけでもない。事実、そう見えたからそう歌ったまで。全部、自分の体験談。
つらつらとこんなことを考えていたら、ちょうどこの瞬間、ふたたび新たなコメントがついたとの通知が。
チェックしてまたびっくりした。いや今度のは驚くというより驚愕レヴェルかも。
真っ黒なアイコンの、よく見ると目のような穴がふたつ覗いているような、さらにはもっともはやショッキングなことに、輪をかけて超ヘンテコリンな意味不明コメントが二件分も長々と書かれていたからだ。それも動画への感想、というより、あきらか先の感想コメントに対する反応コメント、というより、たしかに的をしっかりと射た考察にほかならなかった。
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