(二)

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 翌日、平日にもかかわらず人通りの多いJR原宿駅の改札口の前で拓弥が立っていると、丈が現れた。 「じゃ、行こうか」  そう言って笑うと、丈は拓弥の手を掴み引っ張って表参道方面へと歩いていった。  そして表参道ヒルズの入口まで来ると、二人は立ち止まった。 「なんで、二人だけなんスか」 「いいじゃねえか、遊びに行くくらい、それにお前がフラれたとあっちゃー、元気づけねえわけにはいかねえからな」 「それで、ここでどうするんですか」 (続く)
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