(二)

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「待ち合わせ」  そう言い合っていると「お待たせー」と声をハモらせて二人の若い女性がやってきた。二人とも身長は一六〇切るくらい。明るくて長い髪を後ろで束ねて赤いリボンをつけている。そして大人びた感じのデザインの服を着ていた。 「お前も知ってるだろ、カナコとレイカだ」 「クリスマス以来だね、拓弥君」  そのカナコの言葉を聞いて丈が「えっ、お前ら、すでにそんな関係だったの?」と驚く。 「違う違う、私たち、拓弥君と仕事で渋谷108のイベントで一緒になったんだよね」 (続く)
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