307人が本棚に入れています
本棚に追加
レイカはそう言って拓弥の右腕にしがみついた。
「なんだ、『つかぐちようへい劇団』に所属する、新進気鋭の若手女優さんには、俺じゃもの足りないらしいな」
丈がそう言うと、拓弥を除く三人が笑い合った。
すでに拓弥の右腕にしがみついているレイカを見て、カナコは「ずるーい」と拓弥の左腕にしがみついた。
「おいおい、俺は両腕、空いてるぜ」
丈がそう言うと、レイカとカナコは「残念でした~」と笑った。
「まあ、とりあえず、メシ食おうぜ」
そういって拓弥の背中をポンポン叩くと、四人は表参道ヒルズに入って行った。
(続く)
最初のコメントを投稿しよう!