町内嘘つき大会

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「では、一人目の出場者の方、どうぞ!」 司会者は出場者達に、どうぞと手で合図を送る。 一人目の出場者は持っていたマイクを口に近づけた。 「俺は宇宙から来た宇宙人だ。以上」 一人目の出場者の嘘に会場がざわめく。 いや、どう見ても人間だろう。 「奇遇だな。俺も宇宙人だ」 二人目も一人目と同じ嘘をついた。 いや、お前も人間だろう。 「実は俺も宇宙人なんだ」 「何言ってんだ。俺こそ宇宙人だ」 「俺こそ正真正銘の宇宙人だ!」 残りの三人も同じ嘘をついた。 どう見ても全員人間。 俺達の目の前で、よく堂々と自信たっぷりに自分は宇宙人だと言えるな。 逆に誉めてやりたい。
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