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出場者達の嘘が言い終わると、司会者は再びマイクで喋り始めた。
「出場者の皆さんは、自分は宇宙人だと言いましたね?いやぁ、見事な嘘です。でも……」
司会者の姿が、段々と変わっていく。
「宇宙人である我々の前で、よく宇宙人だと言えたな!人間共!」
司会者は伸びた目で、出場者達を睨む。
あーあ、もう少し楽しみたかったのに。
会場の皆も人間から元の姿に戻る。
「ほ、本物の宇宙人!?」
「なんだよこの町は!」
「賞品がすごく豪華だから、なんか怪しいと思ってたんだよ!この大会!」
「お前が『俺達は宇宙人だって嘘をつこう』なんて言わなければこんなことにならなかったのに!」
「はぁ!?全員同じ嘘をついて、誰か優勝したら山分けしようって提案したら同意しただろう!」
出場者同士言い合いを始めた。
いや、賞品目当てで来たお前達が悪い。
とはいっても、あの金塊は人間達を呼び寄せる偽物だけどな。
出場者達はスタッフ達に捕まり、会場の奥へ連れていかれる。
改造され、俺達の新しい仲間になるだろう。
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