エピローグ

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「実はあたしも今年から社会人、うまくやっていけるかなって不安で。でも、あんなに素敵なメッセージを発信できる会社ならやっていける気がしています」  僕のメッセージが実際に届いたという相手と話すのは嬉しい。人と人との間に感動を伝えられたとき、僕は何度だってこの仕事の価値を思い出すのだ。 「ね、先輩。企画考えた人も紹介してくださいね!」  ここで僕はきちんと自己紹介をしていなかったことに気がついた。皐月さんが間に合わせてくれた名刺を一枚取り出す。 「改めて。その企画を考えた企画、立案担当のディレクター、木之下智紀です。これから一緒によろしくね」  僕は人々をハッピーにするモノづくりをしていく。これからも、ずっと。 ーおわり
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