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?「事故物件……ですか」
不「はい。金縛りにあったり呻き声が毎日のように聞こえたり、そんなことがずっと続いていたようで、皆１週間もしないうちに引っ越してしまって……。この１年で6人、5年間で計30人以上の方が引っ越していきました」
?「それで家賃が2万円……」
販売図面を見ながら、安堂神楽(あんどうかぐら)はそう呟いた。
彼は普段、小説家として活動している。
彼が書いた本、『怪奇道中膝栗毛シリーズ』はベストセラーとなっている。
彼の家の隣が火事となり、彼の家も一部が焼けてしまった。
彼はこれを機に引っ越すことを決めた。
神「決めました。この家にします」
不「え!?」
神楽は図面を指差してた。
その言葉を聞いて不動産屋は驚いた。
不「あ、あのよろしいんですか!? お客様のご要望ならもっと良いところがありますが……」
神「いえ、あんまり住宅が並んでいる家は選びたくないので。仕事に集中したいですし。それに……」
神楽はスッと立ち上がった。
神「僕、霊感だけは強いんで」
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