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近づく心
第2章
それからというもの、由紀と竜二はしばしばこのカフェで会うようになった。毎回の会話は、少しずつ深く、より親密なものになっていった。竜二は、由紀に対して優しく、思いやりがあり、彼女の仕事や趣味について興味を持ってくれた。由紀も、竜二の自由で独創的な考え方に心惹かれ、彼と話すことが楽しみになっていた。
ある日、竜二は突然、由紀に提案をした。「今度、僕の仕事の展示会があるんだけど、一緒に来てくれない?」
由紀は驚きとともに喜びが込み上げた。「もちろん、行くわ。」
展示会の日、由紀はカジュアルながらも少し華やかなドレスを着て、竜二と会場に向かった。展示された作品はどれも個性的で、竜二の才能を感じさせるものばかりだった。由紀は竜二の作品に感動しながら、彼と一緒に過ごす時間を楽しんでいた。
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