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プロローグ
パチッと目が覚める。
目を覚ましたルルーナは部屋を見渡し、近くの鏡で自分の姿を確認し「ふうっ」とため息をついた。
「子供の姿だわ……また、戻ってきたのね」
私、公爵令嬢ルルーナ・ダルダニオンは1度目の死から何度も毒で死んでしまい、7歳の頃まで時が巻き戻っている。
(私が毒で死んで巻き戻るのも、これで10回目か……)
なぜ毎回、死ぬ原因が"毒"なのかもわからない。
なぜ、自分が巻き戻るのかも、わからない。
ただ愛した婚約者のカサロは、ルルーナを愛してくれないことだけはわかっていて、そのカサロが初恋のあの人ではないことも、彼には愛する人がいることもルルーナは知っている。
だから、ルルーナは彼を2度と愛することはない。
今回で、10回目の巻き戻りだ。
さすがに巻き戻るのも疲れてきた……ルルーナはもう毒で死なず、巻き戻らず、新しい恋をしてみたいし。
――初恋のあの人に会いたい。
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