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 2度目の巻き戻りは。すでに婚約者になっていた、カサロに殺されたくなくて、逃げた先の森で迷い。ルルーナは彷徨い、空腹に耐えきれず猛毒キノコを食べて、あっけなく死んでしまった。 (私の知識不足で、サロ毒キノコを食べてしまうなんて、やっぱりバカな私……)  3度目は、婚約者カサロと男爵令嬢リボンになるべく、会わないようにしていたが。ルルーナの18歳の誕生日に、誰から贈られた好きな水色をした毒の花だった。  知らずに触ってしまい、花の毒で意識朦朧とする、ルルーナのもとにやってきた婚約者のカサロ。 『君は僕を気にいったと言って、婚約者に選んでおきながら、ちっとも見返りながない。もう婚約破棄をするより全てを奪うことにした。だから、邪魔な君と両親を消すよ』  と、笑った。 (水色の、ヌススルの花を送ったのは。彼の愛しているという言葉になびかず、欲しいものも分け与えない私に痺れを切らした、カサロが贈ったモノだったのね)  4回目は前回のようにならないよう、15歳まで資金を貯めて、計画と通り屋敷を出たが途中の森で、毒蛇ジャージャーに噛まれてルルーナはまた呆気なく死んだ。 (なぜ? 隣国にしか生息しない毒蛇が、この国の近くの森にいるなんて……ついていないわね)  何度、挑戦するもルルーナは18歳か、逃げる途中でシロミの毒花、毒バチのルローンの毒で死んでしまい。決まって7歳、カサロと婚約者が決まった後にベッドで目覚める。  一度、お父様にあの婚約は間違いだと伝えようとしたが、婚約の書類を王家に送ったあと。 (私は公爵家の娘だが、王家に出してしまった婚約の書類を間違いだと、取り消して欲しいとは言えない)      今回で、ルルーナが巻き戻るのも9回目。  ルルーナは学園を卒業した後、1人テラスでお茶をしていた。今回の巻き戻りは前とは違い、カサロが例の女性、男爵令嬢リボン・サンタリアと浮気をしている証拠を掴み。無事に婚約破棄できたと、ホッとしたのも束の間。  メイドが淹れたお茶を一口飲み、おかしいことに気付く。 (こ、この喉が焼き付く感じ……まさか毒⁉︎ これ……毒茶だわ。何故、メイドのあなたが私を恨んでいるなんて知りませんが、この焼け付く喉と胃の感じ――ああ、気持ちいい!!) 「――って、私は変態かぁ!」  と、パチリと瞳を開き、ベッドから勢いよく起き上がった。――あ、私、ルルーナはまた死んだのだ。  そして、また7歳に戻ってきてしまった。 (でも、おかしいくない? 私が死んでしまう原因だと思っていた、婚約者カサロと無事に婚約破棄できたのに、また私は毒で死んだ……)  ルルーナは18歳になる前に逃げでも、何かの毒で死に、巻き戻りの原因だと思っていた。だけど、カサロと無事に婚約破棄できても毒で死ぬ。  毒の因果。  死に戻りの原因がわからなすぎて――ルルーナは、7歳となった体を抱きしめ怖くなった。
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