3 魔法学園の花ですか?(2)

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3 魔法学園の花ですか?(2)

 3ー1 楽しい学園生活?  学園生活は、目新しいことばかりで俺は、毎日楽しく暮らしていた。  いくつか問題は、あったが。  最初、女たちは、俺を異物扱いしていた。  さもなければ、口説こうとするか。  図書館でも、食堂でも、気を抜けば口説かれた。  だが、それは、ロタとアウラ王女殿下のおかげで徐々に収まってきた。  二人は、俺に言い寄る女が現れるとすぐに追い払ってくれた。  アウラ王女殿下は、初対面でいきなりプロポーズしてくるような女だったから、その姉のバルトレッド王女殿下みたいなのかと思ったが、そんなこともなかった。  というかアウラ王女殿下は、どちらかというと話のわかるいい女だ。  ただ、隙をみせれば口説こうとするがな。  まあ、無理なことはしないので俺もロタも受け流している。  学園生活では、こまごまとした日常的な問題が他にもいろいろあった。  まずは、トイレの問題だ。  もともとが女たちが通うこと前提で創られた学園だ。  トイレも女子トイレしかない。  特別クラス棟の中のトイレを一ヶ所だけ男用、つまり、俺専用にしてくれたんだが、そこの他には俺が使えるトイレはなかった。  しかも、俺のいる一学年のフロアではなく、特別クラス棟の一階の職員室の側のトイレなので、使用する度、一階まで降りていかなくてはならない。  今は、2階に教室があるからいいが、二学年、三学年になるとちょっと大変そうだ。  それに更衣室のこともある。  女たちは、実技の時間の前に教室で動きやすい服に着替えるんだが、俺には、着替えの場所がこれまた一階の職員室の横にある小部屋が用意されていた。  まあ、用意してもらえているだけありがたいがな。  ただ、学園生活で一番の問題は、こんな些末なことではない。  俺にとっての一番の問題は、婚約者である第一王女殿下だった。  入学前から貞操帯を送りつけてくるような女だ。  普段の生活ではできるだけかかわり合いになりたくなかったが、こちらが避けようとしていても向こうがそれを許さなかった。  教室からの移動の際や、食堂、図書館、あらゆるところで鉢合わせる。  その度、貞操帯をつけているか、訊ねられた。  もう、いい加減にうんざりしてきた。  バルトレッド王女殿下のことを俺は、妹であるアウラ王女殿下に聞いてみたが、アウラ王女殿下は、口を濁すばかり。      
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