別れた彼女

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別れた彼女

 あいつは、3年前に別れた彼女の事を、 いつまでも引きずってる、だが、 かんたんに忘れるなんて、できねえよな、 それは俺が一番わかってるさ、俺にできる事はあいつと一緒に話をするぐらいしかできねえ  ずっと好きだったんだ、そうあいつは 毎回会う度に言う、もうあれから3年たっても、そう言う、あいつはいつも悲しそうな横顔を見せる、俺はあいづちをうちながら、その横顔を見ることしかできなかった  叶わない事だが、俺も好きなやつがいる、 まあ、それぬきであいつと話すがな、 そばにいられれば、それでいい、他には必要ない、だって、あいつの心の傷を癒すそれが、 俺の仕事だからな、わかってねえだろうが…  ふいに名前、顔、声とかを、思い出すのが辛いのは、俺も知ってる事だ、なぜか、忘れた頃に名前がふと思い出してしまう、あれは何でだろうな?面倒な頭してるぜ、ほんと… ああ、こっちは忘れたいんだから消えてくれよ  なんて、言っても消えないよな…しかたねえよな…ガマンが大事だよな…、何か気をまぎらわせるために、あいつと、どこか行くか! 海がキレイな所とかどうだ?嫌か? ん?嫌じゃねえか、なら行くか!  海は母のお腹の中と同じ音らしいぜ? なんだよ、笑うなよ、嘘だよ、存分に笑え! あいつには笑顔が似合うぜ!笑え! さあ、いつ行く?明日にするか! 早いって?ははっ!そうかもな!
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