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丁寧に梱包して、青い万年筆で住所を書いて、郵便局へ行って、郵送で送って。
レコード一枚つくって送るのに、案外手間がかかったなと思うくらい大変だったけれど。
いったいあれは、きちんと届いていたのだろうか。
私はわざわざ確認しなかったし、あの頃のおばあちゃんは認知症気味で話があまり通じなくなっていたから。
まあ、つまり。
私たちは疎遠になっていたのだ。
ちょっとレコード送ったかな、みたいな。それが最後の一番印象的な思い出で。
だから。
『おばあちゃんが死んだ』
その連絡を、私はどう扱ったらいいかよくわからなかった。
どうしたらいいか、よくわからない。
わからないなりに、私は、確かに行動した。
(おばあちゃんの家に……行ってみよう。)
そう決めて、実際に行ってみたのだ。
今、目の前におばあちゃんの家がある。
御遺体はここにはないけれど、昔懐かしい家の外壁と庭が、私を出迎えてくれた。
————その時だった。
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