贖罪はエイプリルフールに

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01:13 急な別れは堪える。さっきまで一緒に寝ていたのに、いきなりの孤独。 「全部、理人のせいだよ」 差出人は元カレの理人。アイコンはずっと昔から変わらない、キャップを深く被った横顔。この尖った顎のラインが好き。実は一日に何回も見直している。 この写真は私が撮った写真だ。 大学の入学式で私が一目惚れして、隠し撮りした。お互いに両想いだってわかった時、この写真を理人に送った。 その日からずっとこのアイコンなのだ。 大学時代は理人との思い出に埋め尽くされている。 卒業して別れてから約1年間、理人からの返事は一回も無かった。負担にならないよう、季節の挨拶だけども。返事も反応もなくていい。彼がこの世に存在しているだけで充分。欲望は捨てた。 私は24歳のOLなのに、菩薩のような心境だった。 でも、今。 間違いなく理人からメッセージが私に届いている。しかも私の理想の内容。 やり直すって…お前しかいないって! 小さく叫び、クッションをつかんで転がった。この日が来た。 喜ぶのもつかの間、うっすらと不安が残る。 純の最後の言葉がひっかかる。あの憐れむような優しい目、意味深な声。 「4月1日だからね」 私は、両手を頬に当てた。声にならない叫び。我ながらムンクそっくりなポーズになってしまった。 「エイプリルフール?」
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