1人が本棚に入れています
本棚に追加
我が命。つまりミコト。ミコトは我が命。どっちが先に滅するか私は愉しんでいる。「…から、天罰を与えると思って、地に叩き落としてくれっ…!」私は在ろうことか開いた股を閉じ、正座したのです。しかし、落ちない。私は別の優先順位に気を取られ、ずっと股を開いていたことになります。「正座最高!!」私は兎に角、燥いでみせました。「うわっ!三郎太さん!ノリノリですね。」駿がおにぎりを片手に戻って来ました。「ミコト…ありがとう。」私は微笑ましくなり、ミコトを…駿を慈しみました。「み、ミコト?私はミコトではないでしょう。私は三郎太さんのミコトには非ず。あぁ…重いなぁ………ほらっ!おにぎり食べな!」駿は我を忘れ、おにぎりを投げて来ました。私は鳥が遮らないかな。と只管に思っていました。「うわっ!禅を組まないで!!」私は瞑想に耽り、駿は自らでおにぎりをキャッチしました。「じ、じゃあ、私はミコトです!だから、おにぎりを粗末にしないで下さいな!!」駿はどうにも昂り、私に激を飛ばしました。「ミコトは私です。」しかし、この柊谷三郎太は惑わず、自身の存在意義を駿に告げたのです。
最初のコメントを投稿しよう!