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そして今の僕も、きっと『その時』がきたら同じことを願うのだろう。
「ましろ、ましろ……!」
「ん、えいし、瑛士っ」
ぱちゅぱちゅと粘着性の音を響かせ肌同士がぶつかる音が鼓膜からも刺激する。
一気に高められた快感に堪らず吐射した僕が一気に彼のを根本から締め付ける。
激しい抽挿を繰り返し最奥まで抉るように貫いてた瑛士のモノが、そんな僕の反応に呼応し体の奥でびゅくりと劣情を放った。
ハァ、ハァと荒い呼吸を繰り返し、そして触れるだけの優しい口付けを交わす。
心が満たされ、温かいものが胸を支配するのを感じた。
あぁ、きっとこれが、愛を確かめる行為なのだろう。
その事実に、自然と僕の口角が上がる。
それが、笑うことすらまともに出来なかった死神だった僕の今の姿で、そして愛を知る新しい人生のはじまりだった。
いつか、僕ではないどこかの死神が迎えに来た時、笑顔で最期の時を過ごせるように。
儚く短い時間だからこそ、毎日を自身の足で君と歩めるように。
「愛してる」
ぽつりと溢れたその言葉は、心地よく僕らの耳をくすぐったのだった。
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