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しっとりと手のひらに吸い付く彼の少し汗ばんだ肌が、言い表せない高揚を覚える。
その時、くち、と後孔に彼の指が触れ、ドキリと激しく心臓が跳ねた。
ゆっくりと表面をひっかくように指先が動き、そして押し込むように指先が挿れられる。
一度は彼のモノを受け入れた場所。
だがそれは無理やりで勢いに任せたものだった。
そしてその時とは違い、瑛士のモノを受け入れられるようにと彼の指で解されている。
まださっきの行為からそこまで時間がたっていないからか、それとも僕の体が彼を欲しているのかヌプリとナカに挿っている彼の指を締め付けた。
自然と収縮してしまうことが、なんだかはしたなく思え恥ずかしくて仕方ない。
だが恥じらう僕を見下ろす瑛士の表情は、情欲と同じくらい愛しさを滲ませていて――
“早く、欲しい”
自然と心からそう願った。
「さっきの余韻で、今ならすぐ挿入できると思うから」
口から溢れたその言葉はただの言い訳なのだと誰よりも僕自身が理解している。
でも彼を求める気持ちが逸り、繋がりたくて堪らない。
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