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そんな言葉を聞いた瑛士の喉がごくりと鳴って上下し、その動きにすら欲情した。
早く、指じゃなく、瑛士のが欲しい。
そしてそんな想いが通じたのだろう。ちゅぷんと指がナカから抜かれ、ぬち、と指よりも太く、そして熱く少し弾力のあるソレがあてがわれる。
「あ、はぁ……っ」
ぐ、と瑛士が腰を押し込むようにしてナカを進むと二度目だからか無理やり跨った時に感じた突っ張るような痛みはなくただただ快感だけが僕を襲った。
時間をかけて埋められ、そして誰に教えられるでもなく本能のまま揺さぶられる。
その度に電撃が走ったような快感が全身を巡り、僕の体を支配した。
「ましろ、好き、好きだ」
「ん、僕も、僕も瑛士がきっと好き」
「きっと、か?」
「ん、ちが、好き、大好き」
幾千年の時をただ過ごすのではなく、瞬きの時間だとしても彼と共に居たい。
その僅かな時間が、なによりもかけがえのないものだと今の僕は知ってしまった。
“今ならあの犬の気持ちがわかる”
瑛士の前に送った犬は、最期の瞬間こそ家族と過ごしたがっていた。
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